令和4年4月 大山町逢坂地区
地区の名前の由来は、後醍醐天皇と名和長年が出会った坂から来ていると言われています。
【木の根本舗】
前回お邪魔したのは、2008年。14年ぶりです。
先代の頃は、蒸し饅頭に焼き印を押して販売されていたそうですが、 昭和42年、奈良での修業を終えてこちらに戻ってきてから、現在の焼きまんじゅうに変え、55年続けておられます。
近所にある木の根神社が名前の由来、 店の看板商品、話題づくりにとビッグサイズをつくったところ、大好評!
県外へのお土産としても人気だそうです。
パッケージに書かれている文字は、地元の写真家 塩谷定好さんが書かれたそうです。
ご主人が写真をやっておられ、そのつながりで書いてくださったとのことです。
【根っ子さま】 木の根神社にまつわる神話
【逢坂八幡神社】
平安時代にできたとされる逢坂八幡神社さんへお邪魔しました。 大分の宇佐八幡宮が総本部の神社です。
【管粥(くだがゆ)神事】
今年2月にも行われた『管粥神事』は干ばつがきっかけで始まった、江戸時代から続く神事です。
竹筒に入ったお粥の詰まり具合でその年の農水産物の豊凶を占います。 できたお粥は、参列者に振舞われ、無病息災を願うそうです。
今年(2022年)の管粥神事の結果
毎年4月にはお祭りが行われ、餅まきがあるそうですが、 新型コロナウイルスの影響で昨年、今年(神事のみ)は開催されていません。 来年こそは、と話してくださいました。(2022年4月現在)
【はた酒店】
14年ぶりにお邪魔したはた酒店さん。
かつて、牛を飼っていた小屋を改装して、お店をされたと、以前お話をうかがいました。
【強力:鳥取県発祥の酒米】
旧中山町は、酒米 強力発祥の地と言われており、 はた酒店さんも、現在栽培されています。
他の稲より長く、倒れやすく、育てにくいため、一度は栽培が途絶えた強力ですが、 粒が大きく、お酒に使う心白(しんぱく)が多く、お酒造りに向いているそうです。
お店には、強力40%(60%は削られた)日本酒が並んでいました。
【はた酒店 オリジナル日本酒『夢語』】
2007年が一番古いそうです。 使っている酒米も 玉栄→山田錦→強力(現在)だそうです。
【織房(はたぼう)】
オープンして16年。(2022年4月現在)
(着物・帯専門)古い着物や帯など思い出のあるものを新しいデザインに仕立て直してくれるところです。
お母さんがずっと使っていた帯をバックに・・
一本の帯から、バックなら3つできるそうです。
もともと古い物が好きで、洋裁学校へ通っていた畑さん。
50才頃に、鞄づくりを学ばれたそうです。
着物のデザインを活かしたリメイクはもちろん。
傷んだ着物は、裂いて別の生地にして作成できるとのことですよ。
すぐにものを捨ててしまう時代、形を変えてでも、使ってもらえたら嬉しい。そのお手伝いができたら、と話してくださいました。
今年、お店の改装を予定されているそうです。
【まぶや】
コミュニティスペースです。
もともとは病院兼院長先生のご自宅でしたが、2013年に改装。
建物の持ち主から大山町へ建物が無償譲渡され、逢坂地区の「やらいや逢坂」が利活用しています。
前回お邪魔した際にお話を伺った一氏さんの息子さん
お父さんは、お元気ですが、ご高齢のため、もう写真は撮っておられないそうです。
病院だった当時、お世話になったことがあるそうです。
中を案内していただきました。
まぶやの入口には、大山町の移住相談窓口が開設されています。 奥の座敷では、都会から人を呼んで食事会、移住体験などを行っておられます。
大山町は、移住してくる方が多く、空き家が足りないくらいと話してくださいました。
【退休寺】
1357年に玄翁源明大和尚が開山し創建された、山陰で一番古い曹洞宗のお寺だそうです。 皇室とも所縁があり、勅使門には菊の紋章が施されています。
勅使門は年に2回(3月7日と4月29日)だけ開くそうです。
【金龍山】 山門の額は、後小松天皇から賜ったとされています。 壁の5本線も珍しく、皇室ゆかりのお寺の証だそうです。
【地名:退休寺】
お寺の名前から、地区の名前も「退休寺」となったそうですよ。