令和7年10月 お陰様で25年目スペシャル!




この地域に住んでいながら、なかなか知らない、もっと知りたいという好奇心から始まった番組です。記念すべき2001年の1回目は、パルディアの1コーナーからスタート。
山陰鉄道発祥の地とされる境港駅や旧上道役場、弓浜絣(ゆみはまがすり)の工房などをめぐりました。


【再会① 判屋 船越家】
加茂川を利用する水運を取りまとめ、使用許可証に判を押す役目を担っていた船越家。
17年ぶりにお話を聞きました。



現在の建物は、1900年頃に建て替えられたそうですが、先祖代々約400年、この地に住んでおられます。
来客をもてなすために作られたとされる3つの床の間は、それぞれ形式が違うのが特徴で、実用性と芸術性を兼ね備えた欄間も見事です。
【 25年を振り返る 今は無き風景 】

◎大篠津駅:米子空港の滑走路延長に伴い移転。現在は取り壊しされる
(2010年放送・2016年放送 米子市大篠津地区)


◎財ノ木町の才の木(通称:ポンポ松):倒木の恐れがあるため切り倒される
(2005年放送 境港市中浜・誠道地区)
【 25年を振り返る 名物人物 】


◎河合 愛子さん:土地を提供して 子どもたちの遊び場を作る(愛ちゃんパークの愛ちゃん)(2012年放送 米子市彦名地区)


◎亀尾 八洲雄さん:60歳から手作りで地域の歴史本を発刊
(2019年放送 米子市博労町)


◎増田 武士さん:森を開墾してつくった手作りの観光農園。園内ではダチョウなどの動物と触れ合える
(2020年放送 米子市県地区)
【 25年を振り返る 思い出の場所 】


◎日の出湯:大正時代創業の長年愛されている銭湯
(2012年放送 米子市彦名地区)


◎八朔祭り(西福原神社):200年以上続く米の豊作を祝う祭り。夜には子ども相撲も行われる
(2006年放送 米子西福原)




【再会② ジュピタリアンヒル】
初めてジュピタリアンヒルを訪れた時の衝撃は忘れられません。
名前の由来は、木星(ジュピター)人から。
木に惹かれ、大切にし、愛している山ノ内さん。木の生命力を伝える作品づくりをされています。新しい木と出会うと、触発されて新しい作品ができるそうですよ。
赤猪岩神社の(4年位前に雪で倒れた)ご神木を譲り受け制作した椅子も。



最近は、自ら木を集めなくても木が集まってくるそうです。
境港市中浜地区と南部町にあるツリーハウスは山ノ内さん作。
以前から円座を作りたいと思っていたところに縁あって出会ったマコモ。
縦の繊維はもちろん 横にも繊維が走っており、空気を含んでいて水にも浮く。
柔らかさと強さを兼ね備えた材料で、マコモ製品作りにも力を入れておられます。

縄文土器の作家さんも活動されています。
いろんなものや人が山ノ内さんに引き寄せられていますね。
『3桁(100年)は続けないとまだまだ』『木のすばらしさを伝えたい!』と話してくださるパワフルな山ノ内さん。
【 25年を振り返る 凄腕 】


◎倉本 龍一さん:作業小屋で3年半かけて三重塔を製作
(2003年放送 米子市夜見地区)


◎神庭 展光さん:彫刻に魅せられ独学でお面・仏像をつくる
(2011年放送 伯耆町 溝口地区)


◎後藤 時夫さん:木を組み合わせてつくる多面体アート職人
(2014年放送・2020年放送 日南町 石見東地区)
【 25年を振り返る 富次 精斎 】
富次 精斎(1856-1944)
安来市出身の宮大工・彫刻家。県西部で数多くの神社仏閣を建築
江戸の高村光雲のもとに出かけ彫刻を習ったと言われています。

◎根雨神社
(2018年放送 日野町 根雨地区)

◎要玄寺
(2017年放送 米子市 八幡・東八幡)

◎光徳寺
(2018年放送 日野町 黒坂地区)
【 25年を振り返る 子どもたちとのふれあい 】

◎正福寺 鐘つき
(2013年放送 境港市中野町)


◎和田荒神こども太鼓
太鼓を叩いていた子が、9年後に大きくなって再会しました。
(2010年放送・2019年 米子市和田町)




【再会③ 中町誌 佐々木さん】
11年前と3年前にお会いした境港市中野町の佐々木さんと再会。
郷土誌家だったお父さんの意志を受け継いで故郷の歴史本を作りたいとおっしゃっていました。
以前話しておられた本(中野町誌)は2年前に完成!
その後に境港全体の歴史本を書くことになり、そちらが2025年2月に完成。
苦労したのは、写真を集めること! 町内の方の協力で完成しました。
写真がたっぷり。多くの方に読んでもらえる工夫がつまっています。
境港市ができて65周年。 お父さんは30周年の時に作成。


謙さん(佐々木さんのお父さん)の資料が見たいという当時16歳だった町内の子を含めたメンバー4人で2025年3月に発刊した「さかいみなと歴史探偵団」
子どもたちが読んでわかりやすいようにと文章もわかりやすくまとめられています。

この先の展望。
『さかいみなと歴史探偵団』は広く浅い総論の本なので、項目ごとに小冊子を作ろう!と現在4冊が完成。
正福寺の小冊子を絶賛作成中!
今後も小冊子が増える予定とのこと。楽しみですね!
【余子校区】
JR境港駅から南東に位置し、境港市の中央部を占める地域です。
校区の日本海側には竹内工業団地があります。
令和4年3月 境港市余子地区
余子の名前は、尼子氏から来ているという説もあるそうです。



【余子駅】
今は無人駅ですが、以前は、立派な駅舎があり、駅員さんもいた余子駅。
地域に詳しい佐々木さんにお話を伺いました。当時の余子駅前には、桜並木があり、毎年花見をされていたとのことです
昭和40年頃 一万トン岸壁が出来たのを受け、余子駅から支線を伸ばす計画があったのだとか・・
高度経済成長の終わりと、物流の主流がトラックへと変わったこともあり、計画で終わったそうです。


見せていただいた地図に米子南高校の文字を発見しました。
1979年に廃止になりましたが、現在の老人福祉センターのあたりに境港分校があったそうです。




【大同寺】
記録は残っていないそうですが、伝承では、400年前に建てられたとされる大同寺さんへ
お邪魔しました。伊藤住職と地域の歴史に詳しい方々にお話を伺いました。


現在の境港総合技術高校のあたりにあった、尼子方の出城が毛利軍の急襲に合い、落城。その際に自害した亀井公の若君と乳母が逃げた込んだ末に命を落とした場所。
若君と乳母が逃げるのを手伝った小磯又四郎もこの地で命を絶ちました。
その2~3年後、疫病が流行り、又四郎の恨みだと、霊を祭る行事として毎年7月に「小磯祭り」を開催しています。


【おこない】
地域の家々の安全や五穀豊穣を祈る行事
毎年1月9日に行われ、120kgのお餅をついて、奉納します。
鳥取県内では境港市内で数か所行われていた行事ですが、現在では、竹内地区でのみ続いている伝統行事です。
とんどさんの際に行われる神楽など、昔からの風習を残し、人と人とのつながりを大事にする町です。
「よう断ち切らん」と話してくださいましたが、次の世代にも引き継いでいってほしいですね。



【おいもや あきべえ】
2020年12月にオープン。
ご自宅で作られたべにはるかを使用した焼き芋やお菓子を販売しておられます。
べにはるかの特徴は、甘くてしっとりしていること。小さなお子様にも人気なのだそうです。

冷やし芋


大学芋のようだけど、大学芋とはちがう、『ハニー&バター』
1人で営業されているので、1日10個ほどしか作れないそうです。
お邪魔したこの日は、午前の5個は売り切れ、午後の販売分が2個残っているとのことなので、頂きました。
揚げてあり、サクサクした食感が特徴です。


看板メニューの焼き芋も食べてみました!
研究を重ねられたそうです。




【浜かすり工房 浜木綿(はまゆう)】
弓浜絣で作られた財布や洋服などを販売しておられます。
丸山さんと山本さんは、それぞれご自宅で制作しておられますが、お二人で、浜木綿(はまゆう)として、活動されています。


お二人とも、織り始めたのは30年以上前。
地元の蔵に合った古い織機を修理してもらい、使えるようにされたそうです。
弓浜絣保存会には、30人くらいが所属しているそうで、
伝統が受け継がれていっています。
JU米子髙島屋でも、常設で購入できる場所があるそうですよ。
今後の目標としては、ここ2年は、コロナの影響で開催できていない中野港漁村市に出品したい、多くの方に見ていただきたいと話してくださいました。


【佐々木さん】
10年前にお会いした佐々木さんと再会しました。

前回ご自宅の横に停まっていたMG(車)の姿が見当たりませんが・・


車好きの友人に、古い時計のコレクションと交換というかたちであげたのだそうです。
MGが留まっていた場所は 現在、BBQスペースになっていました。
ご自宅の中はコレクショングッズがたくさん!

昭和30年~40年頃、若い頃、みんなが乗っていた車のミニカー


コカ・コーラグッズ
中でもお気に入りは、このトレイだそうです。


ビートルズが好きで、グッズを集めたことがきっかけで始まったコレクションの数々
ビートルズのレコードは、商店街(現在の水木しげるロード)にあったかしわぎ商会で購入していたとのことで、当時は入り浸っていたそうです。



なんと佐々木さんのお父さんは、歴史家の佐々木謙さん
佐々木さんの叔父にあたる、佐々木敬さんは、戦時中フィリピンで戦死されたそうです。
叔父さんの遺品や郷土に残る資料を守るために、記念館を建てられました。

記念館の中には、佐々木さんの友人 加藤さんがいらっしゃいました。

町内の歴史を編さんし、町誌をつくろうと、資料を集めている際に見つかった
鳥取藩士 佐善元立の写真。因幡二十士の一人で、実は・・加藤さんのご先祖様だったそうです。


資料があまり残っていない。
今やらないと、無くなってしまう、地域の長老もおらず、時間がないとのことで、
がんばっておられます。
中野町誌編さんを通して、歴史に興味を持ったという佐々木さん。
町誌が完成したら、ぜひお知らせください。
平成26年6月

左【庭の花々】
良い香りに誘われてみると、庭いっぱいに咲く花々を見つけました!
中【阿部美喜さん】
このお花を育てておられる阿部さんにお話を伺いました。100種類で120本ほどのバラがあるそうです。
右【バラの庭園の中で】
この庭園の手入れを手伝ってくれている大谷さんも交えてステキな空間でお話を伺いました。
元々は薔薇の好きだった旦那さんのために育てておられたそうですが、亡くなられた際に薔薇を育てるのも
止めようとされたそうです。その時に、旦那さんの介護ヘルパーさんや看護士さんが、
『毎年見に来るから頑張って!』と言われて、今日に至るそうです。

左【松本愼介さん】
この地域を案内していただいた松本さん。松本さんはこの地区に住む方々の名前の由来に関しても
色々詳しいそうです。
中【どこの○○さん?】
この辺りはアベ、ムラ、ササキと言う苗字が多く、“アベさん”と言ってもどのアベさんか分からないことから、
屋号で呼んでいたそうです。変わったものだと、『アメリカさん』だとか!どんなアメリカさんでしょうか・・?
右【屋号アメリカさん】
アメリカさんこと、武良さんです。武良さんの先々代がアメリカに住んでいたので、この屋号がついたそうです。
現在武良さんは高松神社の総代会長もされているそうですよ。

左【高松神社】
毎年とんどさんで大注連縄の作り替え行事を行っている高松神社。総代会長の武良さんも一緒に神社へ向かいました。
中【立派な注連縄】
神社で注連縄を拝見しました。とても大きくて立派な注連縄でした!この注連縄を一日で、地域の皆さんで
作るそうです。地域の連携にも重要な役割を果たす行事なんですね。
右【とんどさんの行事】
毎年とんどさんでは神輿が出るそうで、その神輿を商売をしている場所や、新築の家には神輿を屋内において
祝いをするそうです。この神輿は昨年の秋に修繕されたそうで、現在では修繕できる場所も減っているそうで、
今回の修繕は出雲の職人さんに依頼されたそうです。
修繕をされた方曰く、この神輿の作りは明治時代初期か江戸時代のものだとか。地域の宝として守って欲しいですね。

左【佐々木さん】
商店の店主、佐々木さん。この佐々木さんの祖父の弟さんが、カナダで柔道を広めた方なんだとか!
右【写真】
佐々木さんが貴重な写真を見せてくれました。講道館の創始者『嘉納治五郎』さんと、佐々木さんの祖父の弟の
佐々木繁孝さんを写した写真です。

左・右【安達京治さん・作品】
昆虫の竹細工作りをされているとの事で訪ねてきました。とても細かな作業でカマキリの脚は作られていました。
これからも色々な作品を作って欲しいですね。

左【高松の昔を語る会】
高松会館に多くの方が集まっていました。お話を聞いてみると、高松の昔を語る会で集まっておられるとか。
この会は毎月1回行われていて、今年で7年目だそうです。
中【高松の歴史本】
これまでの調べた高松の歴史を1冊にまとめた本です。高松町の全世帯に配られるそうです。
右【笛の音】
この会館の中にも笛の名手が居られたので演奏していただきました。

左・右【井上さん・ネギ】
農作業中の井上さんにお話を伺いました。このネギは年末に収穫するネギだそうで、この時期は夏ネギと冬ネギの
端境期だそうです。よく見かけるネギ坊主は種用ではなく、とり損ねたものなんだとか!種は買ってくるそうです。

左【阿部さん夫妻】
2009年に中海テレビの番組『ゆく年くる年』でお世話になった、阿部さんのお宅を訪ねてみました。
右【全日本チャンピオン】
なんと、奥様は2011年のボディービルダーの全日本大会でチャンピオンになられ、この写真はその大会時のものだ
そうです!すごいですね!!

左・中・右【趣味を満喫】
旦那さんは今年定年退職をしてから、離れの2階を工房にして色々な作品を作っておられました。
ネイティブアメリカン風のカバンやアクセサリー、ベルトなど様々なモノを作られているようで、毎年奥様には
手作りのプレゼントを欠かさないんだとか!いつまでも仲良く元気にすごして欲しいですね!
平成24年2月 中野町

左・右【正福寺】
中野町に古くからあるお寺。入り口横には水木しげるさんの像もありました。

左【住職:永井さん】
この日は観光バスも来ていて、観光客の方々に住職の永井さんが法話を話されていました。
右【六道絵図】
正福寺内にある絵図。地獄と極楽を描いたもので、水木しげるさんはこの絵を原点として
妖怪画を描かれたとされる。

左【アトリエ】
お孫さんと雪かき中の都田さんに、近くにアトリエがあると聞いてみせていただきました。
中では陶芸・絵画などの作品があり、海外のお土産で買われたお面も飾られていました。
小学校帰りのお孫さんや近所の子どもたちも、アトリエに遊びにくるそうです。
右【帽子】
都田さんは帽子もお好きだそうで、こんな帽子までお持ちでしたよ!イヤミキャップ!(笑)
実はこれ、父の日のプレゼントだったそうですよ。

左・右【中野町音頭】
中野町会館に寄ってみると、何やら軽快な音楽が。入ってみるとご婦人方がうちわを持って踊っておられました。
この中野町音頭、平成4年に作られ境港市の余芸大会に出たのが始まりだそうです。
当初から踊られている方がおられて、なんと82歳!背筋もシャンとのびてお元気でした。
僕も躍らせていただきました!

左・中【GLASS北里】
気になる看板をみつけ、たずねてみました。中に入ると大きな吹きガラスの窯がありました。
右【作品】
ガラスに色をつけるのが好きで作品を作られているそうです。色によって、ガラスの伸びが違うそうで、
思い通りにならないことが、楽しいと仰られてました。

左【レトロカー】
広場で鳩に餌をあげている男性を見つけました。その後ろに真っ赤な年代物の車を発見。
MG Midget(ミジェット)二人乗りのスポーツカーだそうです。以前は乗られていたそうですよ。
中・右【佐々木敬記念館】
車の横には木の看板に“佐々木敬記念館”の文字が。佐々木さんの叔父さんだそうで、昭和20年の
戦争で亡くなられ、親戚の方々が敬さんの遺品を展示しているそうです。
佐々木さんのお父さんも戦争時インドネシアに行っていたそうでその様子を描いた巻物もありました。
なんと、佐々木さんのお父さんは水木しげるさんの小学校時代の先生だったそうです!!
隣の建物には佐々木さん自身の趣味の品々が並べられていました。
平成17年7月



左【門掛松】
樹齢170年くらい。左右にまっすぐ長く伸びています。
中【地蔵の里】
福定町内に散在していた地蔵を集めたのがこの場所です。歴史に残るような地蔵の里を作るために集められました。
右【余子公民館】
子供達がバランスボールを使い楽しんでいました。最近はスポーツ選手も親しんでいるそうです。



左【手作り雑貨「TOY・REVOLUTION」】
商品の大半が手作りのものです。
扱っているのはTシャツ、お香、雑貨など。趣味が高じて仕事になったそうです。
境港にも目を向けてほしい、米子からも買い物に来てほしいという思いがあるそうです。
中【合鴨農法】
こちらでは、合鴨農法を行なっていました。
合鴨農法は、生まれて間もない合鴨を田んぼに放つことにより、害虫や草を食べる鴨の習性を利用した農法です。
右【境往来】
江戸時代、境港から米子へ行く道を境往来とよんでいました。
この道は多くの人が行き来する道で、境港と米子を結ぶ江戸時代の幹線道路のようなものでした。



左【尼子時代の古戦場】
古戦場で亡くなった人を祀っています。
古戦場の名残があちこちで見られる高松町には塚が多くあり、町内の塚をここで祀っています。
高松町の人は、お盆になると殆どの人がこちらにお参りに来るそうです。
中【いちょうの木】
高松町のシンボル。
右【ふれあいの家の皆さん】
ふれあいの家はお年寄りの交流の場。高松町の皆さんが遊んだり歌ったりしていました。