令和5年6月 年の取材記事一覧

大山地区 NO.06

令和5年6月 大山町香取地区

昭和21年 中国大陸(満州)から引き揚げた香川県出身者が集団入植して開拓された地域で、香川県の『香』と鳥取県の『取』が香取地区の由来となっています。

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【きれいなお庭】
お花を手入れされている方のお宅にお邪魔しました。
春の花が終わり、夏の花に向けて、お嫁さんと一緒に手入れをされていた鉦谷さんにお話をうかがいました。

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立派なお庭です。
こちらの石畳は、休日にコツコツ息子さんが作られたそうです。
3~4年かかったとのことですが、趣味にしてはスゴイです。

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 鉦谷さんが小学校3年生頃に香取地区へ来られたそうで、当時は松や杉などの木が多く、まさにジャングル。

食糧は少なく、配給の他に、わらびなどの山菜の雑炊などを食べられていたそうです。

 開拓当時、助け合って生活していたこともあり絆は強かったそうです。

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【白いパッケージ】
酪農地でみかける白いパッケージ
前から気になっていましたが、牛の餌でした。

作業しておられた石原さんにお話をうかがいました。

こちらの牧場で使用されているのはイタリアングラスという種類で、秋ごろに種をまき、雪が解けて梅雨前のこの時期に収穫を迎えるそうです。

1つのパッケージで、56頭いる乳牛の約1日分の餌になるそうです。

ウクライナ情勢の影響もあり、輸入している他の餌は価格が上がり、かなり影響を受けているとのことです。

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 ラッピングする様子を見せていただきました。
息子さんがラッピングした餌をお父さんが積み上げる
親子二人三脚で作業しておられます。

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【駐車場で驚きの出会い】
展望駐車場に戻ってきたら、思いがけない出会いがありました。

香川ナンバーのバイクが数台。
お話をうかがいました。みなさん仕事仲間だそうです。

所縁があるから来られたのかと思いきや、明日米子空港で行われる航空祭を見にこられたそうです。蒜山や大山、津山にもいかれるそうで、中国地方を満喫されますね。
偶然立ち寄られたとのことですが、スゴイ!話す僕も思わず気合が入ります。

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【石原さんの牧場】
先ほどの石原さんの牧場へお邪魔しました。

10年ほど前、息子さん(章義さん)が帰ってきて、継ぐことになり嬉しかったと話してくださいました。
ご自身(文義さん)も、そのまたお父さんの働く姿をみて、引き継いでから約50年。

最近では、酪農を営むお宅は6~7世帯(2023年6月現在)
ここ3、4年で廃業されたお宅も多いとのことです。
後継者問題が深刻化しています。

以前お邪魔したミルクプラントは、機械の老朽化もあり、現在休業中。 週に1度、ヨーグルトを作って、農協で販売されているそうです。

石原さんのお宅では乳牛が56頭、
 搾った牛乳は、大山乳業(白バラ)へ卸しておられるそうですよ。

朝5時からの餌やり~搾乳 夕方には次の日の搾乳準備と 忙しい時期を迎えておられます。

『125円くらいの牛乳を搾るのに、150円くらいかかる。』とのこと、 地元の牛乳を守るためにも『みなさん、地元の牛乳をゴクゴク飲みましょう!』

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【赤松産業】
公共工事(道路やダム)で出た廃材をリサイクルしている会社へお邪魔しました。

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工事で出た廃材(枝や葉っぱ)を機械にかけてチップに加工し、バイオマス発電のエネルギーや堆肥に混ぜて土壌改良剤として活用されているそうです。

その他にも活用されているチップがあるとのことで、案内していただきました。

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杉やヒノキの丸太(現在はヒノキが多いそうです。)から作られる厳選された細かいチップで、(天然)固化剤と水と混ぜて、コンクリートのような要領で施工するとこちらになります!(下右)

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ナチュラル感もあり、土のように見えます。

商品名は「そーなんです(草難です)」

固くて、草が生えるのに難儀する という意味だそうです。