板谷
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社長が20代の頃、どのような経験を積まれ、どんなことに興味をお持ちだったのか教えていただけますか? |
社長
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学生時代後半から就職活動まで、濃密な経験を積んで代議士の秘書になりました。ハードながら有益な秘書生活を送り、他では得られない経験を積むことができました。その後も多忙な毎日でしたが、充実感のある20代だったと思います。 |
清水
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入社された最初の頃、どのような仕事をされていたのですか? |
社長
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社会人経験が少ない24歳の頃、営業の責任者を拝命し、リーダーシップを学びました。積極的に人と交流し、ゼロから地域の方にケーブルテレビを知っていただくために戸別訪問など様々な経験をしました。知名度もなく、思うように契約が伸びない中、ようやくご契約いただけたお客様に対して感謝の気持ちでいっぱいになりました。今でもその頃のお客様とのご縁を大切にしています。楽しいことばかりではなかったかもしれませんが、多くの方に支えられた非常に充実した20代でした。 |
清水
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私も普段仕事をする上で、人とのつながりが重要だと感じているのですが、社長が普段コミュニケーションをとる時に意識されていることはありますか? |
社長
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コミュニケーションを取るうえで意識していること…。謙遜ではなく、本当に自分自身は何の取り柄もなくて、いろいろな方に助けられてきました。「この人とは一度きりの縁ではなく、もしかしたら今後助けてもらうかもしれない。私じゃなくても私の周りの人がお世話になるかもしれない」といつも思って接してきたかもしれません。 ちょっと計算高いというか、かっこいい話じゃないのかもしれませんけど・・・。 |
清水
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今後の関係性をいつも考えていらっしゃるんですね。 |
社長
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そうですね。あと、「この人にどうしたら喜んでもらえるかな?」と常に考えて接すれば間違いないと思います。自分が受けて嫌なことは人も嫌だし、自分が嬉しいことは人も嬉しいし。人間関係って実はシンプルなものだと年を重ねて実感してきました。 |
清水
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私も報道で取材に行くと、いろいろな方に出会います。その出会いは、決してその場限りというわけではなく、その先も色々と繋がっていると思います。 |
葉狩
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板谷くんも入社後、報道課に配属されていろいろな方に出会ったと思いますが・・・。 |
板谷
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そうですね。取材を通していろいろな方に出会うことができました。報道課に配属されて半年がたちますが、私は報道の日高課長に憧れています。日高さんはずっと日南町のエリア担当をされていて、日南町の方にすごく愛されている感じがします。同じように、取材先で「加藤さんはお元気?」と声をかけていただくことも多いです。どうすれば、自分自身もそんな風に名前を覚えてもらって、愛されるような人になれるのかなと考えています。 |
社長
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社会人なりたての頃、一緒に働いていた人の中になかなか人の顔と名前を覚えることができない方がいました。ある日、何年も応援してくれている支援者の方が私に「彼には、私の名前と顔をなかなか覚えてもらえなくてね・・・。」と悲しそうに話してくださったんです。その時、いかに顔と名前を覚えることが大切なことだと学びました。 |
田口
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私もそう思います。相手の名前を覚えていると、「覚えてくれているんだ!」ってなりますし、それによってお互い良いコミュニケーションがとれるので、やっぱり名前を覚えるのは大切なことですね。 |
板谷
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最近どうしたら立派な大人になれるのかなと思うようなことがありました。自分自身が今の生き方に悩んでいるわけではありませんが、社長のこれまでの経験を知ることで、全力で目の前のことをしっかりやらなければならないと改めて感じるきっかけになりました。 |
清水
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社長が今、私たち20代の社員にどんなことを期待されているのか教えていただけますか? |
社長
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そうですね。若い人たちには、自由な発想で地域のために何をやるべきなのかを考えてもらいたいです。それは大きなことばかりではなく、小さなことでもいい。若い人たちが、本気になってやりたいと思うことがあれば、それはできる限りやってもらいたい!それが会社の成長につながっていくので。会社が30年先にも、必要とされる存在となるには、変化できる組織・会社でないと。そのためには、今の20代の人たちには、改革者になってもらいたいと思っています。 |
清水
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自分たちにしかできないことが何かしらあると思うので、そういったところを臆さず積極的に発言していけるように私たちも頑張っていきたいと思いました。 |
社長
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よろしくお願いします。今、世界はそういう人たちが動かしている。若いひとたちがいいポジションでどんどんやっている、そういう世界で当社も戦っていかなきゃいけない。だから、皆さんにはそういう気概を持ってやっていただければと思います。 |
堤
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一経営者として、中海テレビ放送で働く楽しさをどこに感じていらっしゃいますか?また、社員や若手にはどういうところに楽しさを見出してほしいと思っておられますか? |
社長
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当社で働く良さは、地域の皆様から直接感謝の言葉を頂けることです。番組制作や営業など、お客さんと直接関わる仕事は特にそうだと感じます。ここで働いているおかげで、こういった肯定的なフィードバックをもらえることは素晴らしいやりがいです。当社の仕事は多岐にわたるので、さまざまな人と出会うことができます。また、これをやってはいけない!ということがないので、自分のアイデアを実現できる会社だと思います。さらに、これまでの蓄積された実績があるので、ちょっと長い目で見た事業もできますから、そこも恵まれていると思います。 |
堤
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そうですね。自分も地域の方や一緒に働く仲間に感謝をして、これからもお互い楽しく仕事をしていきたいと思います。 |
社長
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ちなみに私は「感謝力」という力を信じています。 |
堤
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感謝力? |
社長
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自分自身もそうですが、誰かに感謝をすることで「すごく力が出た!」と感じたことはありませんか?例えば、お世話になったあの人に恩返しする時とか・・・。これを私は「感謝力」だと思っています。感謝してもらうことももちろん嬉しいですが、感謝を力にすることがとても大事だと実感しています。 |
堤
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感謝力!磨いていきます! |
社長
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あと、もう一つ。当社では開局30周年を迎えた2019年から、長きにわたり当社のサービスをご利用頂いているお客様に感謝のお手紙を出しています。手紙は、頂いたご縁に感謝して想いを伝える一つの方法だと思います。 |
田口
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私も営業部で働く中で、訪問した際やお電話でお客様に感謝をお伝えしています。お話を伺って、一つ一つの積み重ねが地域の方と当社の信頼関係につながるんだなと改めて感じました。私も出会ったお客様をこれからも大切にして信頼関係を構築できるようにしていきたいと思います。 |
相野
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私は働く上で人それぞれ”自分なりの軸”があると思っていて、その軸がとても大事だと思っています。今の自分の軸は「誰かのため、地域の人のために少しでもお役に立つ」ということです。この会社だからこそ、この軸を活かして長い間働き続けることができるかなと思っています。加藤社長はどういった軸を持って開局当時からこれまで働いてこられたのですか? |
社長
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全く相野さんと同じです。「人のためになること」が大切だと考えています。これまで様々な業務に携わってきましたが、営業職をしていた時は、サービスを広めることで多くの人の役に立てると考え、その思いを持ち続けていました。だからこそ多少の困難があっても、地域のためになることをやっているという実感があり、乗り越えることができたと思います。 あわせて信頼を失うような行動や発言をしないということも大切にしています。自分自身が100%誠実な人間であるとは言い切れませんが(笑)、少なくとも仕事に関しては、誠実でなければならないと肝に銘じています。 |
相野
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私も働く上で「地域の方からの信頼を大切にすること」を自分の軸に加えていこうと思います。そしてこれまで以上に自分の仕事は地域の誰かのために必ず役に立つという気持ちで業務に励みたいと思います。 |
社長
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あともうひとつだけ。一過性で終わらない、継続性のある仕事が大切です。今日の仕事が明日に繋がること、ちょっとずつ積み上げていくことが重要だと実感しています。 |
嵯峨根
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今回のクロストークもそうですが、入社してからずっと風通しが良い職場だと感じています。それはきっと先輩たちが社員のために、働く環境を気にかけてくださっているからだと思います。こういった風通しの良い会社をつくるために何か意識されていることはありますか? |
社長
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会社の雰囲気や社風をつくっているのは私や幹部ではなく、社員の皆さん一人一人が「会社をよくしていきたい!」という想いを持ってくださっているからだと思います。その中でこれまで私が意識してきたことは、誰かが「これは、いいな!やってみよう」と思ったことを、できるだけ邪魔しないということです。それと、本当に風通しを良くしようと頑張っている人を全力で応援したいという想いはあったと思います。そういう取り組みの先頭になってくれているのは、専務や幹部だと思います。前社長や先人の方々が今の社風をつくってくれたと思います。 あとはやはり、プライベートではないことはできるだけオープンにすることが大切だと思っています。 |
田口
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私も入社した大きな決め手は、最終面接の雰囲気の良さでした。私はなかなか珍しい経験をした学生生活だったのですが、その経験をぜひ活かしていきましょうと言っていただけたことがすごく嬉しくて入社を決めました。採用の話になりますが、採用するにあたって、ここだけは譲れないという点や、こういう志を持った方に入社して欲しいということはありますか? |
社長
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一言で言うとここ(頭)よりもここ(ハート)ですよね。やっぱりハートが大事だと思っています。頭のいい人はいっぱい世の中にいますけど、まずハート。この人はどういうハートを持っているのか見ているつもりです。何かしら熱いものを持っている人なのか?個性的な人なのか?何事も面白がることができる人なのか?
もう一つは不器用でも誠実な人なのか?どうかというところはすごく見ているつもりです。 そういう意味で、ここにいる皆さんは私が自信を持って最終的に一緒に働いてくださいとお願いを出した皆さんですから、そういうハートを持っている人たちの集団だと思っています。 |
田口
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私も仕事に対しての情熱を持って頑張っていきます! |
堤
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私は今年入社しましたが、30年後には50代半ばになり、もしかしたら会社の中核を担う存在になっているかもしれません。 今、社長が30年後の中海テレビの姿をどうイメージされていらっしゃるのか教えていただけますか? |
社長
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30年後、当社は地域の自立をマネジメントする会社としてその役割を担っていると思います。私は、都会の中央一極集中型ではなく、地域が自立する社会でなくてはならないと思っています。そのためには地方に中核となる企業があって、その会社を中心に公共・民間・市民社会が一緒になって地域を盛り上げることが必要だと思います。その視点で見渡した時に私はケーブルテレビが、今までの事業や、お客様との関係性、法律や許認可のことなど色んなことを考えても、最もその姿に近い会社だと思っています。例えば今はバラバラで行っているインフラ事業をまとめてマネジメントする際の受け皿など、様々な既存事業と新しい事業を組み合わせながら地域の自立をマネジメントする会社になっているのではと思っています。 |
堤
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自分の会社の未来だけではなくて、地域、鳥取、山陰、ひいては日本全体の未来を見据えることが大切ということですね!改めて自分も広い視点で見ていかなきゃいけないんだなと思いました。 |
葉狩
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今、中央一極集中型ではダメだというお話がありましたが、ここ鳥取県は人口最小県で、就職のために都会に出ていく学生が多いことが課題だと私は思っています。このクロストークは私も就職活動中に見ていましたし、現在就職活動中の方もきっと見てくれていると思います。そういう方に地方で働く魅力を社長がどういうところに感じておられるのか伝えていただきたいです。 |
社長
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地方は一人当たりの役割がとても大きいという特徴があります。公共でも民間でも、そのひとりの力で地域が変わる、というのがやっぱり地方のすごさだと思います。数や量では負けても、様々な面で一人当たりが強いのは地方だと思います。また、地方にしかない価値というか、お金では買えない価値がたくさんあると思います。例えば自然環境や自然と遊べるアクティビティなどです。また地方にしかない文化もいっぱいあります。私らの時代はブランドものなど都会に出ないと得られないものがありましたが、その差が今は減ってきていると思います。 こういう会社に勤めたいというのがあったら、リモートなど様々な働き方も出てきているので、地方でできないことはもうほとんどなくなったんじゃないかな。余談ですけど、東京に行くぐらいだったら世界へ出て欲しいなと。 |
葉狩
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地方の強みや魅力が、就活している方に届いたら嬉しいなと思います。 |
嵯峨根
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私も就職活動中にクロストークをみました。2020年から毎年行われているクロストークですが、当初、どんな目的ではじめられたのでしょうか? |
社長
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会社を知ってもらうことが一番ですね。そういう意味でも、若い世代の皆さんとお話している様子を外の方に見ていただけるクロストークはとても大事です。もう一つは、「今日ここで皆さんに話した内容に反する行動はしない!」と自分自身に言い聞かせる良い機会にもなっています。 |
嵯峨根
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ありがとうございます。こうやって自分から発信することで、言葉に重みがでると感じました。今後、私も自分が発言する言葉にはしっかり責任を持っていきたいと思います。 |
社長
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私からも皆さんにこれまで勤めた感想やこれから何をやりたいのかなど聞いてみたいと思いますがいいですか? |
清水
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はい!報道部で働いた1年半の経験から、当社は県西部になくてはならない会社であるとともに、地域の人たちから支えられていることを感じました。今後、自分に何ができるのかはまだ明確になっていませんが、10年、20年先も地域のために働くという志は常に持ち続けたいと思います。 |
葉狩
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中海テレビ放送で働いた1年半の経験から、当社の異なる部署で働けること(ジョブローテーション)が魅力的であると感じました。また、取材先や営業先で「中海さん」と呼ばれることが多く、地域の人たちから愛されていることを実感しました。今後は地域に溶け込んだ人材になりたいと思っています。取材先で出会った人が別の企画の主催者であった場合、その人が「また出会えて良かった」と言ってもらえるような、誰かの人生に微力でも力になれるような人材になりたいと考えています。同世代の人たちと地域のことや会社のことについて話す機会があまりないため、クロストークを通じて自分自身も成長していきたいと思っています。 |
嵯峨根
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営業二課は、報道や技術など他部署を経験され様々な視点から物事を捉えられる方がたくさんいらっしゃいます。そういった先輩方のいいところを学べる部署に配属されて、すごくよかったと思っています。女性は結婚や出産などライフステージが変わっていく中で会社をお休みする期間も出てくると思いますが、今後、自分自身の得意分野を明確にして会社や地域で必要とされる人材になっていけるように努力していきたいと思います。 |
堤
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当社の社員が地域をより良くしたいという思いで仕事をしていることを感じています。今は、地域の方々から中海テレビを見て影響を受けたと言っていただけることが、自分の仕事のやりがいになっています。また自分が番組を作っていく中で、相手の話に耳を傾けることの大切さを学び、人との関わり方や人間力も高めていけると感じています。今後は、しっかり人の心に寄り添い、それを誰かに伝える仕事ができるようになりたいと思っています。クロストークという場があること自体がすごく風通しの良い会社だなって改めて感じています。一方通行じゃないってすごく嬉しいです。 |
田口
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営業一課では、お客さんの話をよく聞き、困っていることを解決することに力を注いでいます。お客さんから「田口さんが来てくれてよかった」とか、「田口さんがいてくれたから、テレビがたくさん見られるようになって、これから楽しく過ごせるわ」という言葉をたくさんいただいています。孫みたいと言ってもらうこともすごく嬉しいです。今後は、お客さんと接していく中で私も一緒に成長していきたいと思います。クロストークで、社長が若手一人一人の意見を聞いてくださることもすごく嬉しいです。 |
相野
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技術部に配属されてから、地域の施工会社さんに感謝の気持ちでいっぱいです。お客様が安心してサービスを利用できるのは、施行会社さんが障害発生時(サービスが使えなくなる状況のこと)にその原因を素早く見つけて対応してくださっているからだと感じています。今回のクロストークを通して、人の価値観をたくさん学ぶことができ、自分自身も成長できたと感じています。今後は、自分に足りなものを補っていくことを目指していきます。 |
板谷
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報道課に配属され、仕事を通じて、地域に詳しくなったり、地域を好きになることができて、とても楽しいです。直近の課題は自立することです。報道課の中で一番末っ子なので、本当に助けてもらってばかりです。自分自身でできることがあまりにも少なすぎるので、色々なことを覚えていって、一人でできることを増やしていきたいです。将来的な目標としては、人と話すことが好きなので、それを活かして地域を良くしていきたいです。また、地域の皆さんに覚えてもらえる存在にもなっていきたいと思います。 |
社長
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本当に皆さんとこうやって出会えて良かったなと改めて思っています。また、皆さんが中海テレビの真髄を分かってくれていることが嬉しかったです。皆さんがどういう職業に就きたいとか、どういう仕事がしたいということよりかは、こういう人になりたいということを大切にしているということが伝わってきました。ぜひそのことを忘れないで自分を、チームを、会社を高めながら地域と共に成長していっていただければと改めて思いました。 これからも一緒に楽しく仕事をしていきましょう! |
加藤 典裕(かとう のりひろ)
鳥取県米子市出身
【1989年入社】 代表取締役社長
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嵯峨根 緑(さがね みどり)
京都府京丹後市出身
【2022年入社】 未来創造本部営業部営業二課
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清水 寛大(しみず かんた)
鳥取県米子市出身
【2022年入社】 メディア創造本部報道制作部報道課
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葉狩 みなみ(はがり みなみ)
鳥取県八頭郡出身
【2022年入社】 メディア創造本部報道制作部報道課
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相野 壮良(あいの そら)
鳥取県米子市出身
【2023年入社】 技術創造本部伝送技術部
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板谷 蒼汰(いたたに そうた)
鳥取県米子市出身
【2023年入社】 メディア創造本部報道制作部報道課
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田口 空(たぐち そら)
大阪府高槻市出身
【2023年入社】 未来創造本部営業部営業一課
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堤 結衣(つつみ ゆい)
大阪府箕面市出身
【2023年入社】 メディア創造本部報道制作部制作課
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