番組審議会
令和4年度 中海テレビ放送 第1回放送番組審議会 議事録
- 日 時 令和4年9月12日(月)16:00~17:30
- 場 所 中海テレビ放送 会議室
- 出席者 委員7人・中海テレビ放送6人
- 委員(石水正奉 委員 / 大下志穂 委員 / 亀井智子 委員 / 亀井光康 委員 / 幸本元 委員 / 杉原幹雄 委員 / 前田昇 委員)
- 中海テレビ放送(代表取締役社長 加藤典裕 / 専務取締役 鶴木俊文 / メディア創造本部本部長 三浦健吾 / 報道部次長 横木俊司 / 制作部課長 寺崎貴普 / 編成部課長 堀尚俊)
■報 告
米子市議会選挙開票速報での誤報について(中海テレビ放送より報告)
・6月5日に生放送した「米子市議会議員選挙開票速報」の中で当選に至らなかった候補者に対して、当選確実と誤って報じ、その後、番組内で訂正しお詫びした。
・今回の誤報は、充分な情報が集まっていない時点で判断してしまったことが要因と考えられる。
・当確判断の流れと体制について検証し、再発防止策を定めた。
・放送に関わるスタッフの勉強会を開催し再発防止に向けた意識を徹底した。
・今回の誤報を大いに反省し、2度と同じ過ちを起こさないよう、また信頼回復につとめるよう徹底していきたい。
<ご意見>
・見る側から言えば当選した人の声を伝えることが中海テレビの役割と思う。結論を急ぐより確実に当選した人の声を届けて欲しい。
■審 議
(1)中海テレビニュース「コムコムスタジオ」
① 特集「技能実習生と住民のつながりづくり」(令和4年5月19日)
<ご意見>
・続きが気になるテーマだった。商店街でも外国人の方がおられたなあと自分に置き換えて考えた。
・一人の実習生しか取材していなかったので、他の方の生活の様子までは分からなかった。普段自転車に乗る姿しか見てなく、気にはなっている。どうしたら仲良くなれるかその接点が分かると良い。
・実習生とは自転車ですれ違うくらい。きっかけづくりで声を掛けてもらえるだけでも逆の立場では嬉しい。行政も忙しいから市民のレベルで意識を持ち、声を掛けられる関係を普段から出来るように意識したい。
・実習生の切り口が地域との交流で偏見をなくすというより、受け入れをしやすくなる印象を受けた。メッセージ、意図、切り口が良かった。
・技能実習生については、ベトナムと日本の文化を深めたいと意欲的だった。ゴミのカレンダーでベトナム語が欲しいとあった。配慮が必要だと感じたし、見えない存在にもなっていると思う。ベトナムと日本の交流会を実施してもらえると良い。
・ベトナムの方の一日を追いかけ、ゴミの分別をしているシーンなどがあればより良かった。技能実習生の話は根が深くレンジが広い。三回くらいに分けて監理団体、交流員、ベトナム人の一日などを取材しても良い。こじんまりまとめてしまうのはもったいない。
・スタジオに来てもらって話を聞いたりすると良く分かるのではないか。とりわけ東南アジアの交流が良く分かる。
・気になったのは途上国という紹介だった。新興国が最近の言い方ではないだろうか。「かんり」団体という言い方も気になった。冷たい表現に聞こえる。
・制度設計を図で表現しても良かったのでは。総論的にはとても大事な番組と感じた。
② 特集Uターンで輝く女性(令和4年7月27日)
<ご意見>
・タイトルに今どき男性、女性という表現はいかがかと思う。
・タイトルをもっとキャッチーなものであればより見ていただけるのではないか。
・Iターンにも興味がある。
・江府町出身と記載あったが、江府町在住ではないか。
・尺が短くても良いので、そうした女性たちを後押しするためにも、もっとたくさん、いろんな方を取り上げてほしい。
・交流の場ができると良いのではないか。
・アイシングクッキーが食べ物なのか、どうなのか最初は分からなかった。説明が必要ではないか。
・米子は産業、職がなく、帰ってくる理由がしっかりあればそこを深掘りすると企業もヒントになると思う。
・女性が頑張っている街は活性化する。女性が財布やトレンドを握っている。女性にこだわっても良いと思う。
・女性に優しい支援があると、普通は大学行っても帰ってこないが、子育てしやすいと米子に帰って来ようと思うのではないか。
・女性が進出しにくい色んな制約がある、女性を応援するという視点で制作してほしい。
・女性からすると「頑張れ」は違う。それは男性目線。女性のメリットの視点で見て欲しい。女性こそ、自由に楽しくやっている。ビジネス視点に繋げないほうがいいのではないか。女性目線で伝えて欲しい。
・個人で活動してイベントに出店したり、やりたいと思っている女性は多い。後押しができると良い。
・男性頑張れシリーズも検討して欲しい。
(2)Road to 2030~SDGsで考えるふるさとのミライ~
「今こそ平和と公正を考えよう」(令和4年6月放送)
<ご意見>
・映画のように感じた。遠くに感じていたが、こども達が「もう友達だ」と言ったところで泣いた。あえてナレーションではなく本物の声が良かった。
・綺麗に小さくまとめすぎ。「平和」とか「公正」というテーマでは個々人の努力や力が及ばないところが多々ある。だから、綺麗過ぎなので、最後に視聴者に宿題、質問を投げかけてもらったらより良かった。
・ドキュメンタリーと感じた。ウクライナとロシアの方の会った時の握手のシーンの緊張感など説明のいらない映像のすごさを感じた。素晴らしい作品だった。
・ナレーションの後付けをしていたらもっと違った。
・ウクライナの方だけではなくロシアの方も取り上げていたのは良かった。考えさせられたテーマで良い出来だったと個人的には思っている。
・輪になっていくのではないかと。その反面ロシアに対する思いが複雑になっていくのではないか。
・たしかに綺麗にまとめすぎていた。重い気持ちがあったのだろう。レポーターが簡単に人種や宗教にかかわりなくとコメントするのはどうかと感じた。もう少し違った視点があればよりインパクトがある。ウクライナとロシアの成り立ちの説明があっても良いのではないか。二人が話している場面があったところが気になった。
・NHKのドキュメント番組は無音の時間が長い。てんこ盛りではなくそういう描写も入れると良い。
・家族で見ても伝わるようにして欲しい。
以上