番組審議会

自主制作番組放送基準


令和5年度 中海テレビ放送 第2回放送番組審議会 議事録

  • 日 時 令和6年2月14日(水)14:00~15:45
  • 場 所 中海テレビ放送 会議室
  • 出席者 委員8人・中海テレビ放送7人
    • 委員(高増佳子 委員 / 大下志穂 委員 / 亀井智子 委員 / 亀井光康 委員 / 杉原幹雄 委員 / 庄倉三保子 委員 / 山田哲男 委員 / 山本真也 委員 )
    • 中海テレビ放送(代表取締役社長 加藤典裕 / 専務取締役 鶴木俊文 / メディア創造本部本部長 三浦健吾 / 報道制作部次長 横木俊司 / 報道制作部報道課課長 日高由史 / 報道制作部制作課課長 小林洋介 / 編成部課長 堀尚俊)

■審 議

(1)番組批評(2番組)
  ①中海チャンネル121より
    ・Chukaiスペシャル 古の山陰歴史遺産(令和5年12月放送)
  ②中海テレビニュース「コムコムスタジオ」より
    ・シリーズ 地域の防災力 (令和6年1月10日~12日まで3回シリーズ)

(2) <委員の皆さんのご意見>
  ①中海チャンネル121:Chukaiスペシャル 古の山陰歴史遺産(令和5年12月放送)

・妻木山地域を「淀江」と表現しているが大山町(大山町が多くを占めている)
・番組のコンセプトが分かりにくかった。ダイジェストなむきばんだと上淀廃寺の解説だった。また、各遺跡の年代についての説明もなかったので、その価値の大きさがどれくらい伝わったかわからない。
・3名の解説について、もう少し踏み込んで聞いて欲しかった。
・米子城や、大山のたいまつ行列などの映像が挟まっていたのは、違和感は拭えない。
・インパクトに欠ける映像。今一度番組コンセプトを点検して、よりストーリー性のある番組となるよう工夫されたい。
・内容が物足りない。ターゲットが解らなかった。共感できるところがない。出雲との関わり、広い地域での関りが知りたかった。歴史と神話が離れたものになっている。誇り、町づくりに繋げたいなら、専門家より地元の人、地域の熱い人に話を聞けば良いのでは。歴史家からの視点ではなく、生きている自分たちの視点が中心になった方が良いのではと思った。
・ボリュームが大きすぎた。どこがポイントか難しかった。魅力を知らない人に勧めるなら価値に気付かせる終わりが良かった。街づくりの考え方も入っていたが、歴史とまちづくりをわけた方がいいのでは。
・興味がわかなかった。概要はわかりやすかったと思う。素人には気づきができた。地図の表記の位置関係がわかりにくかった。専門家の話で工場誘致などの表現に日本は低成長なのか?と違和感があった。疑問を投げかけてからのほうが興味を持ちやすい。そして謎を解いていくやり方が良い。
・妻木晩田の名前は知っていたがこんなのあったのかと改めて知った。先生が難しいこと言っていたが、地元の人をもっと出てほしい。
・二次利用で学校に配って教材としてはどうか。深堀りがなされておらず物足りない。弥生時代から何百年もの淀江の歴史を紹介している番組なので、予備知識のない外国の方にも解りやすいように、もっと淀江にフォーカスしてもよかった。(淀江という土地の特質を)突き詰めて考えていってほしい。(縄文〜弥生〜古墳・・・白鳳と言われてもピンとこないので)年表を用意し時間軸がわかるようにしてほしい。今回は構えたスタンスだったが、歴史の面白さ・楽しさを伝えるためには「諸説あります」のようなアプローチもあり、「諸説あります」と対比するものにしたらよいと思う。
・いいテーマだと思う。たくさんの人に届けてほしい。いつ放送していたか把握していない、毎日見ているけど知らなかった。番宣が弱かった、せっかくなので目立たせる工夫を。ターゲット絞るのもいいが様々な人が見られるようにしてもいい。
・放送見たが第一に何を言いたいかあまりにも淡々としすぎている。どこを知ってほしいのか、どこでもやっているような内容、漫然と流れている印象がある。イラスト入れるなど、見入るようなものがないと映像の力強さが足りない。変化をつけないと。地域の方たちが妻木晩田などどうとらえているか。3回シリーズだからこの内容なのか。地域の人・ボランティアの人たちがどう寄り添っているか取材してほしい。
・近くの歴史の良さが若いうちはわからない。古代の人たちが見ていたロケーションが良く、世界に誇れるのでは。地元の歴史を興味がわいた時に、いつでも見られるようにしてほしい。番組の意義はそういうところにあるのでは。視覚的なところで、専門家のテロップが最初に一回だけだった、場面が切り替わるごとに入れてほしい。字幕ないときBGMが大きくて聞き取れないところもあった。今、何について触れているかわからないから、テロップなどは常に出しておくべき。見えづらい色のテロップがあった。大事な部分は赤い文字で出したら良かった。

  ②中海テレビニュース「コムコムスタジオ」:シリーズ 地域の防災力
   (令和6年1月 10日~12日まで3回シリーズ)

・防災に関して、短くシリーズで啓発する番組は、貴重だと思う。今後も継続いただき、保存版となればよい。日吉津村では、どの自治会でも「災害時の避難マニュアル」を作成しており、その後に自治会公民館などに集まる、というシステムがとられている。行政による対応・準備と、個人・地域の対応・準備についての、それぞれの役割や連携について、番組としての解説・紹介が、曖昧な面があった。
・元旦の地震の際にXで情報収集したら、「境港には高台がない、避難で小学校に行ったが鍵が空いてなかった、まだ開設していなかったのでグラウンドで待っていた」などの話題が放送で一切出てこなかった。
・津波の検証・地域の人への啓発だと思った。境港で60cmの津波でもあなどれない、検潮所だけではなく、境水道だったらこの位来るとわかるようにしてほしい、危機感を感じなかった。日常的に避難場所のPRをしているが、学校や公民館のガラスを破ってでも入れというが、なかなかできない。危機管理がみんなに伝わっているのか、皆さんが実際どういう行動を取ったか気になった。地域の方への啓発ということで石を投げてもらった。
・海沿いが実家なのでざわついた。数字だけではなく、どの程度の影響が出るのか映像で伝えてもらえると分かり易い。防災の各地の取り組みの備蓄、共助の事は知らなかった。声掛けして、こういう活動ができていると安心だなと感じた。
・最後にまとめがあると理解が深まった。現実の話を含めて放送するべき。現実的に避難所に入れなかった事をピックアップしていったほうがいい。津波の原理・怖さはアニメーションで伝えても良いのでは。派生して別のテーマでやることも必要なので継続してほしい。この3作及び続編も含めダイジェストにしてほしい。
・いいテーマだった。この番組を通して自分たちの地域でどうすべきか話ができた。身近に感じ参考になった。境港は高台が無く、実際に避難する時にどうするべきなのか知りたい、こうするんだという結論、注意点をだしてもらっても。地震は必ず来る、地元の企業などと協定を結べるようになる架け橋を中海テレビにはお願いしたい。
・全体的に良かった。実体験した方の言葉があれば、自分事として捉えられる。
・3つの視点のアプローチがよかった。一人でも多く行動する人が出るために、実体験、リアルな物を定期的に、忘れた頃に投げかけを。いい番組だった。
・他の地域の取組を知る機会はないので良かった。とっても安心感があった。淡々として実際避難した人の声がほしい、能登を例に備蓄が足りない、経験を活かす、より自分事に投げかけてほしい。臨場感、危機感はあまりなく、淡々とした放送に感じた。もし巨大津波がきたら地域の枠組みを超えてどう対応するべきか、などもしてほしい。

以上